おもしろいほどよくわかる羽生善治の将棋入門を読んでみての感想

将棋

本書は駒の動かし方から駒の並べ方まで本当に初心者の人でもわかりやすいように書かれています。将棋のルールなどもひらがなが読めれば、理解できるのでしょうか。絵や図も多いので、入りやすい間口になっていて、対象としては小学生ぐらいの人からかなと思います。

 

個人的には、本の後ろの方で羽生9段の幼少期のエピソードとかが興味深く読めました。あと、駒の並べ方とか書かれていて、なるほど、そういう順番で並べるのが正規のやり方なのねとためになりました。重要なことが抜け落ちていることもあるので、本で勉強するのもいいなと再確認しました。

 

令和の将棋のスーパースターといえば、おそらく、藤井聡太竜王になるのではないでしょうか。今は4冠なのですが、8冠までいけるかどうか、それは謎ですね。しかし、あと30年ぐらい藤井聡太竜王が将棋界に君臨する予感があります。

 

平成の将棋のスーパースターといえば、羽生善治9段で間違いないでしょう。永世7冠ですし、国民栄誉賞ですし、現在タイトルを99期保持しましたし、歴代最強の記録を持っているのはまったく異論のないことだと思います。

 

将棋の欠点は、相手がいないとゲームができないのと、自分と同じぐらいの人の対局じゃないとつまらないことですね。この欠点のために、私は子供の頃は、テレビゲームやパソコンゲームにはまったわけです。いや、外で遊んだりもしましたけど。

 

で、その欠点が将棋ソフトのCPUの強さの向上、インターネット対戦により補われてきたわけです。最近でいえば、インターネット動画の普及により、将棋を見るだけでも楽しいな、みたいな人たちも生まれてきて、いい循環が起こってるなと感じます。

 

谷川浩司9段、羽生善治9段のおかげで、将棋は研究するものであり、すごくクリーンな世界に変わったような気がします。すごくいいことです。将棋って、ゲームであるからこそ、研究しがいのあるものだと思うのですよね。

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