渡辺和子とは
人を許した時、許した人は自由になる。
失ったものではなく、得たものに目を向けて生きよう。
渡辺和子という人を知っていますか?
渡辺和子とは、ノートルダム清心学園理事長だった人です。
惜しくも、2016年12月30日に亡くなられました。
渡辺和子の父親は二・二六事件で凶弾に倒れた渡辺錠太郎です。
当時、渡辺和子が9歳の時に、事件に巻き込まれたようです。
日本の歴史的大事件の目撃者かつ被害者であったようです。
テレビに出演してから急激に知名度が上がったようで、
渡辺和子の話に感銘した人が続出して、本がすごく売れたり、
清心女子大学の偏差値が上がったとか聞いたことがあります。
特に、置かれた場所で咲きなさい、という本は有名ですね。
読んだことはあるので、また見返してみて感想も書きたいと思います。
今回は、幸せはあなたの心が決める、という本の感想を書きます。
幸せはあなたの心が決めるの感想
渡辺和子はキリスト教カトリックの修道士であったようで、
宗教的な話、心の話がじんわりと染みこんできますね。
マザーテレサとも実際に会って、話をしたことがあるそうです。
渡辺和子は挫折だらけの人生だったようで、
第一志望ではなく、第二志望の人生だったようです。
つまり、自分の希望や夢がかなわない人生です。
しかし、立派にお仕事を成し遂げましたようね。
神様はどこかにいて、配慮してくれていたのかもしれません。
挫折は人を強くし、挫折は人生にとって必要なものです。
人って、完璧じゃないんですよ。
だから、失敗します、行動すれば失敗します。
それを愛でどう受け止めるかが重要なのかなとも思います。
人を批判する人は愛がない人で、
人を許す人が愛のある人かな、とも思いました。
もちろん、甘いだけではなく、厳しさも必要なのですが。
短い期間で見ると、人生はよくわかりませんが、
長い期間で見ると、人生がおぼろげながらわかるのかもしれません。
その意味で、できるかぎりがんばるというのは重要ですね。
あと、女子が恋愛や婚活とかで条件を求めるのは
ちょっと違う、みたいに書いてたのはいいなって思いました。
条件付きでの愛は、条件が変わるとなくなってしまうのですよ。
無条件の愛みたいなのが、本当の愛だと思うのですよね。
条件付きの愛はエゴですね、自己愛です、それは儚いです。
それではお互いにうまくいかないのは目に見えますね。
全般的に、納得できる話であり、理解できる話でした。
その意味で、非常におすすめの本ですね。
本の中で宗教的な話をじんわりと聞くことができます。
本の中で武者小路実篤、宮本武蔵の話が出てきたのは、
なんとなく、親近感が湧きました。
私も武者小路実篤や宮本武蔵の本が好きなのですよね。
幸せになるためには
幸せというのは、物と心が関係すると思うのです。
例えば、第二次大戦後、日本は焼け野原になって、
物資不足で、住むところ、食べるもの、着るものに不自由していました。
こういう状態で幸せであることはなかなか感じられません。
衣食住を知り、礼節を知る、という言葉があるように、
自分の生活に不自由であると、なかなか幸せになれません。
もちろん、達人とか、聖人とか、哲人とかは別格なのですが。
ただし、欲望が強いときは元気なんですよね。
欲望が強いと、今を真剣に生きることができるので、
病気とか不安とか悩みとかはあまりないのです。
今の時代はほとんどの人は衣食住は満たされているはずです。
もちろん、上昇志向・高級志向であれやこれやとなると、
いつまでたっても満たされることがないのも事実ですね。
何か満たされない、なんだか気持ちが空虚な気がする、
そんなときに、この本を読んでみるといいと思います。
心の運動・ストレッチが必要なときかもしれませんよ。
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