私が先手ですが、相居飛車、いやですね。特に合掛かりになるといやです。相手には飛車先の歩を交換させまいとする図です。自分だけ得しようという考えです。ですが、自分だけは損しまいとする狭量な考えがあとで大変なことになるとはこの時点ではぜんぜん思っていませんでした。
角交換から、結局、相手に歩を持ち駒にされています。さらに、欲張って、横歩をとるものだから、こういう酷い目にあいます。私の方があまり何も考えていませんね。歩と香車の交換、さらには相手の角が馬になっています。もうね、この時点で残念な気持ちで私はいっぱいでした。投了しようかなーという気分です。
相手の馬を追い払うために、56角と見せかけておいて、真の目的は23角成りからの2筋突破です。逆に、56馬と取られる方がいやでしたが、相手の方は馬を引いてくれました。計算どおり。角金交換なら、OKですね。龍になれるのは大きいです。
竜が成りこんで、王手にもなって、こちらとしてはホッと一息。しかし、相手の方がいい守りをしてきて、龍が狙われる感じに。評価値としては、こちらが+800点ぐらいでしょうか。この時点では、勝利の光が見えてきた感じでした。
相手の頑強な守備に阻まれて、私の竜が後退させられています。ここで私が悪手を放ってしまいます。24香車が良くないですね。後から調べると、14金に22香車成りで、こちらが有利のようですが、龍を捨てて攻めるのは心情的に難しいですよね。
香がただで取られてしまうという失態。心情的に愕然として、もう投了しようかなという気分になりましたね。評価値としては、22香車成りとすれば、こちらが+1000点ぐらいのようです。試合中も一応、チラッと考えましたが、その手は指せませんでした。
王手銀取りで、ただで銀を取られてしまう大失態。この時点で、投了しようかなという考えが頭をよぎっています。実際問題、こちらが-3000点ぐらいで、敗色濃厚、いつ投了してもおかしくないレベルです。非常につらい状況でした。
76角は一見、飛車取りに思わせておいて、真の目的は43角成りです。このまま守っていても、敗北しかないのは戦力的に明らかですから。ちなみに、相手の方が78角成りと全軍攻めてきたら、私は負けていました。それも私は大体読んでいた上での76角です。
ほぼすべての駒を使い切って、相手の玉を詰ませることに成功しました。相手のミス待ちでしたが、よくやったな、俺、という気分でした。これは最近詰め将棋をやっている成果だなーと、あとから思いました。あとは、投了しなかった粘りと、最後まで勝機をあきらめない心でしたね、見苦しいとも言えますが。
pndwuさん、対局ありがとうございました。
コメント