phaさんという人を知ってますか？
phaさんという人を知ってますか？
phaさん本人のサイトなのですが、本人曰く、
労働意欲に欠けている人らしいです。
この人は、ほどよく常識を打ち砕く人、
あるいは、常識をひっくり返す人だと思うんですよね。
私としてはphaさんは良い提言をしてるなって思います。
社会の常識を見るだけでは見えなかった視点です。
例えば、社会の常識として、
一生懸命勉強して、働きなさい、
結婚して、家族を作って、家を建てなさい、
お金をいっぱい稼いで、豊かな暮らしをしなさい、
みたいなやつがいろいろとありますよね。
でも、phaさんはことごとくスルーするというか、
まったくダメージを受けずにやりすごしている感じがします。
その点で言って、現代の仙人みたいな人だなと。
しかも、phaさんは難しい言葉を使わずに、かんたんな言葉を使って、
誰にでもわかりやすく書いているあたりも好感が持てます。
新しい時代の人物だなって感じがするのです。
持たない幸福論を読んでみて
基本的に、昭和の時代とか、高度経済成長期とかは
持つことが幸福だと主張してきたと思うのです。
家電の三種の神器とか、土地神話とか、マイホームとかです。
でも、平成の終わりにもなる今日このごろですが、
ミニマリストとか、断捨離とか、ときめく掃除とか、
持たないことが幸福だという主張が出てますよね。
持たない幸福というのは、ある意味、徒然草とか方丈記系の
そちらの思想に近いなーと思ったりするわけです。
そういえば、その時代も戦乱や天変地異や疫病などで
世の人々の悩みも深かったかもしれません。
今の日本の社会でどうも幸せを感じにくい理由、
それは、過度なプレッシャーと自由のない息苦しい空気かもしれません。
ネット上を見ても、わりかし、１つの考えで凝り固まってるんですよね。
常識からはみ出した意見をいう人は少ないということです。
あるいは、自分の頭でよく考えていないな、って感じです。
（ただし、奇をてらって、炎上すればいいわけでもないです。）
例えば、学校の先生や親から、夢はなんですか？と聞かれて、
一生ぐうたらして、のんびりと過ごしたいです、という人は少ないんですよね。
そう答えてもいいんですが、何らかの形で罰せられる可能性があるからです。
それって、見えない空気の不自由さなのです。
空気読め、っていうやつですね、日本の良い部分であり、悪い部分です。
自由のなさは思考の硬直を招き、新しい発想がでてこないのです。
phaさんの話を聞いていると、うん、そうだね、
と、うなずけることがたくさんあり、ちょっと心が落ち着きます。
理知的に、筋を通しながら、周りに配慮した話は心に響きます。
一方で、あぁー、これは今の私ではできないな、
と思うこともあり、現実に実行しているphaさんをすごいなとも思えます。
才能とか、才覚がないと、真似できないだろうなと思うこともあります。
人生は無意味だからこそ
あと、人生は無意味だなぁ、という考え方はいいですね。
１００年後の世界は、今生きてる人はほぼ残っていないし、
１０００年後の世界は、もはや跡形もないんですよ、私達の存在は。
星がまたたく宇宙から見ると、すべてどうでもいいことなのです。
一生懸命働いて、お金を稼いでも無意味。
家族を作って、子孫が繁栄しても無意味。
創作物を残して、文化を残しても無意味。
その前提のもとで、何をして生きていったらいいか考えるのはいいですね。
無意味と気づくと、自由に生きることができるかもしれません。
そうすれば、楽に、楽しく生きることができそうです。
それが幸せを追求することかもしれません。
というか、phaさんの文章、国語のテストとかで出そうな雰囲気ですね。
どこかで出題されたりしたことはあるんでしょうか。
でも、受験生とかにはある意味、毒になる思想かもしれません。（笑）
勉強する、学習するという目的は、phaさんのように
自由に生きるための道具を手に入れることかもしれません。
自由に生きるということは、素晴らしいことですね。
コメント