サマーウォーズ
2009年の映画作品ですが、いいものはいいですね。
色あせずに、また見たくなる映画です、名作です。
細田守監督の初の長編オリジナル作品です。
なんというか、心が弾むというか、楽しくなる映画です。
映画の世界観は現実離れしていて、ありえない世界です。
でも、アニメだからこそ、それがいいともいえます。
なんというか、コロコロコミック的展開というか、
日本のマンガやアニメの王道をいっている感じがしますね。
日本独自の展開かもしれませんが、見ていると夢中になります。
ただし、何度もいうように現実的ではないです。
そこがある意味、日本のメディアの長所でもあり、短所のような。
いや、もっとバリエーションが豊かになればいいのかもしれません。
映画の作中にCGを多用しているところが、
昭和のアニメにはなかったところで、きれいでいいですね。
新しい日本のアニメ映画を感じさせます。
キャラクターに魅力があるところもいいですね。
それと、花札に興味をもつ原因になる映画かもしれません。
DVD版ではテレビ放映版ではなかった部分もありますので、
いろいろとチェックしてみるのもいいかなと思います。
この世界の片隅に
予備知識、事前情報なしで映画を見ました。
毎年、夏になると、戦争映画をみるようにしています。
キンチョーの夏、日本の夏、戦争の夏です。
この映画、かなりその当時の空気を描ききってる気がします。
第二次世界大戦中の広島と呉が舞台なのですが、
その当時にいるような感覚さえも受ける力作ですね。
主人公のすずさんをのんさんが声優していますが、
あどけない、かわいらしい女性で魅力的ですね。
ぴったりな配役だと思いました。
現実は残酷で、厳しいという描写もあって、
社会的メッセージを痛切に感じますね。
見てるだけで、辛いなぁ、と思う場面もありました。
物語は、女性目線から描いた第二次世界大戦ですね。
一般人の日常生活から見てみるのも新しい考えが浮かびます。
70年ぐらい前の話ですが、遠い昔ではない気もします。
広島といえば、やはりピカドンが来るわけですが、
映画を見てみると、意味のわからない恐怖を感じます。
当時の人は混乱の極みで、意味がわからなかったでしょうね。
当時の政府を信じていた人はかわいそうだなぁとも思いました。
といっても、ほぼすべての国民は戦争に加担し、応援しましたが。
今の世の中、平和なだけでもありがたいですね。
最後に出てきた孤児が、大きな救いになってるような気がしました。
火垂るの墓とは違い、そこが大きな希望です。
アマゾンのレビュー数も多くて、高評価でした。
一度は見ておいたほうがいい作品かもしれません。
新規の場面を追加した映画も2019年中に公開予定らしいです。
詳しいことは下記のリンクからどうぞー。
バッテリー
青春時代って、めんどくさいですよね。
自分自身もめんどくさいし、周りの人もめんどくさいです。
でも、そのめんどくさい、というのは、
新しい何かに挑戦しているからめんどくさくて、
あるいは、ぐんぐん成長してるからめんどくさいんだな、と。
大人になった今では、なんだか懐かしい感じがしますが、
その一方で、あらためて青春時代には戻りたくないな、と。(笑)
学生のときは、なんにもなくて。
能力もないし、お金もないし、時間もないし。
ないない尽くしなんですけど、元気と熱意だけはあって。
映画のテーマとしては、和解なんでしょうか。
俳優のキャスティングはなかなか光るものを感じました。
菅原文太がいい味を出しているなーと思いました。
今見ても、輝きを失わないというか、キラリと光る何かがありました。
あと、才能のある人は、基本的に生意気なので、いろいろと大変ですね。(笑)
バケモノの子
リアルとファンタジーとCGとアニメを混ぜ込んだ映画ですね。
リアルなファンタジーは、昔のアニメにはありませんでした。
CGを駆使しているところとかは、きれいだな~って思いました。
しかし、なにか戸惑うところがあるんですよね。
声優も、リアルな役者をめちゃくちゃ使っているので、
リアルなんですよ、個性的な声の人がたくさん出てきます。
その意味で、昔の良きアニメではなくて、新しいアニメを感じます。
ただ、なんだろう、お約束をいくつか踏襲しているので、
安定しているんだけど、なんだか物足りない感じを受けます。
予定調和的な物語の進め方なので、新鮮味を感じられないというか。
そこはリアルじゃないんですよね。
みんなを喜ばせたいんだけど、
みんなの顔色をうかがっているところで、
なにか、間違ってしまったというか、突き抜けなさを感じてしまいます。
個人的には、リアルの人物への設定の扱いが間違ってるような。
そこは現実じゃなくて、理想を描くべきなのではないかなと。
理想を描くことで、未来が見えてくるような気がします。
理想というのは、今の現実の延長ではなく、
理想というのは、今の現実からの飛躍です。
アマゾンでの評価を見てみると、
けっこう評価が分かれてて、好みがはっきりと出てますね。
厳しい意見もありますが、期待に対する親愛とも見れます。
おおかみこどもの雨と雪
なんだろう、アニメの日本昔ばなしのような感じでした。
めでたし、めでたし、で終わる話でもなく、
ちょっと心に引っかかりを残すちょっとリアルな物語ですね。
細田守監督が好きなら、見ておいた方がいいかもしれません。
父親、母親、子供、それぞれに独自の視点があります。
どの視点で考えるかで映画の評価も変わってくるでしょうね。
個人的には、いろいろな見方、いろいろな考え方、
そういうものが世の中にはあるなと思うのがいいと思います。
絵と音楽はきれいですね。
聲の形
事前情報なしでこの映画を見たのですが、
最初の方がかなり重くて、けっこう辛かったですね。
学生時代、青春時代って、不器用で勢いだけあって、
理解や経験や能力などがないから、人と衝突することがしょっちゅうです。
だから、いろいろと思い当たるところもあり、辛いんですよね。
でも、これは一度は見ておいたほうがいいかもですねー。
他者への理解、と言うものはそういうふうに見に付けたほうがいいかなと。
この映画の雰囲気は現実世界でもありがちですから。
また、現実とは違い、この映画では和解、みたいなところもあり、
最後がよかったなーと締めくくられるところに心の開放がありますね。
小学生や中学生の頃に見ておくといいですね。
子供がいる方は親子で見るとどうでしょうか。
私は映画から入ったのですが、原作の漫画があります。
映画の2時間の枠内ではなかった描写もあるようです。
気になった方はそちらも読んでみるといいと思います。
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