LIXIL(リクシル)の商品は素晴らしいのに株価が半額になった謎を調べてみた

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(株)LIXIL(リクシル)グループの株価がどうしてこうなった

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LIXIL(リクシル)って会社、知っていますか?テレビCMとかで割と見かけますよね。最近ではちょっと事件になって、逮捕されたタレントがCMしてて、企業イメージがマイナスになっちゃったなぁ、って感じています。

 

LIXIL(リクシル)って、いつの間にか現れた企業だなぁ、と思っていて、ちょっと調べてみると、TOSTEMを母体として合併してできた会社なんですね。2010年にLIXIL(リクシル)はTOSTEM、INAX、新日軽、サンウエーブ工業などが合併してできた会社です。

 

TOSTEMとかINAXとかは家の水回り(キッチン、洗面台、トイレなど)やサッシや窓のメーカーだなーとそれは知っていました。しかも、LIXIL(リクシル)の初代社長は三洋電機の元社長が務めていたんですね。三洋電機も無くなって、時代は変わってますね。

 

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2018年1月にはリクシルの株価は3000円を超えていたのに、2019年4月16日現在1684円です。2019年の年初来安値は1月4日の1288円ですので、どうしてこうなった・・・というの疑問と興味が湧いたので、リクシルについて調べてみました。

LIXIL(リクシル)のお家騒動

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株主・投資家向け情報 | 株式会社LIXILグループ

当社代表執行役の異動における一連の経緯及び手続の調査・検討に係る「調査報告書」の公表について (PDF:524KB) >NEW

会長と社長の紛糾に弁護士が介入して、調査されて、レポートが白日にさらされるとは、うーん、終わってる、そんな感想を持ってしまいます。WEBの方でもいろいろとリクシルの記事が書かれていますね。ただ、テレビCMを出してるところでは沈黙を続けているのかもしれませんが。

 

株価が急激に下がった理由は、ドイツの企業のグローエを買収した際に、そのグローエの子会社の中国のジョウユウって企業が嘘まみれ借金まみれの粉飾決算だったのが問題だったようですね。買収の際にそれを見抜けなかったから、破産手続きで約660億円の損失を出したとかなんとか。

 

それでTOSTEM創業者の長男の潮田洋一郎氏が自ら招聘したプロ経営者の瀬戸欣哉氏にリクシルの社長をやめてくれ、みたいな事を言ったのがLIXLEのお家騒動、会社動乱の事の発端のようです。お家騒動とか、社内がゴタゴタすると、まじで会社が傾きますね。城も滅びます、事に乗じて、誰かに城を乗っ取られます。

 

リクシルの潮田洋一郎氏の主張は下記の記事にまとめられていました。

LIXIL潮田会長に聞く「業績を上げられなかった経営者は今後も上げられない」
トップ交代に端を発した“お家騒動”に揺れるLIXILグループ(リクシル)。昨年10月に退任した瀬戸欣哉前CEO(最高経営責任者)が、CEOに復帰する株主提案を表明する事態にまで発展した。トップに返り咲いた創業家の潮田洋一郎会長兼CEOは何を思うのか、直撃した。

 

前CEOの瀬戸欣哉氏の主張は下記の記事にまとめられていました。

LIXILでクーデター、解任された前CEOが創業家に反旗の「勝算」
2代続けてプロ経営者を“追放”したLIXILグループで、クーデターの勃発だ。2018年10月に退任した瀬戸欣哉・前CEOが、6月の株主総会で自らがCEOに復帰する株主提案をすることを表明したのだ。旧INAX創業家もこの動きに賛同。瀬戸氏に代わってトップに返り咲いた創業家の潮田洋一郎会長兼CEOとの委任状争奪戦に発展しそ...

 

真実はどこにでもあって、一つではないので、多角的に見るのがいいと思います。いろいろな情報を精査した上で、どのような対処をすればいいのか、判断して、行動するべきですね。大きなピンチは大きな飛躍になることがあります。大きなピンチは大きな破綻になることがあります。

LIXIL(リクシル)二代目社長の潮田洋一郎について

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潮田洋一郎取締役って、LIXILグループの実質的な創業者の潮田健次郎氏の長男なのですよね。それで潮田洋一郎氏は趣味人、文化人らしくて、古典芸能や茶道具収集やモータースポーツに詳しいそうです。つまり、潮田洋一郎氏は商人とか経済人ではないようなタイプなのです。

 

それと、潮田洋一郎氏は文化事業が国に認められなかったのと、日本の税制に不満を持っていて、リクシルをシンガポールに移転させる計画を抱いていたそうです。ちょっと前まではシンガポールにも住んでいたようです。シンガポールに本社を移動させると、会社の税金が安くなるからでしょうね。それと、リクシルをグローバル企業へ飛躍させようと目論んでいるからかなと思います。

 

潮田洋一郎氏は東京大学経済学部を卒業していて、シカゴ大学大学院に留学していたそうです。会社創業者の二代目の高学歴の人といえば、大塚家具を思い出してしまいます。二代目の人もいろいろ大変なんだろうなと思うと同時に、創業者が子供に株式を分けるからこういうことになるんだなとも。

 

ホンダやソニーはそのあたりの後継者問題のことを割ときちんとしたという話を聞いたことがあります。会社は社会の公器といわれますが、会社は社会のことも考えるべきですよね。織田信長や豊臣秀吉も後継者問題のことで失敗したような気もします。でも、親はやっぱり子が可愛いものなんでしょうね、難しい話です。

LIXIL(リクシル)のこれから先の展望

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潮田洋一郎氏の父親であり、トステム創業者の潮田健次郎氏は小学校卒の叩き上げの商人だったみたいですね。身体が弱く、本を読んで独学という点は松下幸之助を思い出させます。そして、買収や合併でどんどん会社を大きくしていった話は、現在のリクシルの遺伝子を感じさせるところがあります。健次郎氏は一代でTOSTEMを東証一部に上場させたようです。

 

なぜ、リクシルは買収や合併をどんどんしていくのかといえば、それで成功して、お金が儲かったからでしょうね。さらにいえば、社会に良いことをして、褒められたから、というのもあるのでしょう。人間、甘いものを味わうと、また甘いものがどうしても欲しくなるものですよね。もちろん、良い循環であれば、問題ないです。三方良しのみんながうれしいことが商売繁盛の秘訣です。

 

現在、リクシルは発展途上国向けに簡単で安い商品も普及させようとしているみたいです。この試みはとても良いことなのは間違いないです。資本主義の原理としても正しい方向に努力していると感じられます。社内で揉めるというのは、目的がぶれているということだと思うので、一本化するか、あるいは権限委譲の分化するか、どちらか早く決めてほしいですね。

潮田洋一郎氏、CEOと会長と社長を退くとの報道2019年4月19日追記

潮田洋一郎氏、リクシルのCEOと会長と社長を退任するとの発表ですが、同時に2019年3月決算で530億円の赤字も発表。15億円の黒字予想からのこの急激な赤字はなんか、これは、会社のゴタゴタを感じると同時に、リクシル内部の不正、リクシル役員の不明瞭な仕事ぶりも感じます。

リクシル2019年4月19日株価

さらに退任発表の前のその日のリクシルの株価は2%を超える不自然な下落。これはリクシルの情報が事前に漏れていて、インサイダー取引とのうわさがネット上に流れています。金融庁の人はちょっときちんと調べてほしいですね。そういう不正を許すと、日本の株式の信頼に関わります。

 

リクシルって、TOSTEMとINAXが母体のような会社なのですが、INAX創業者系の伊奈一族が潮田洋一郎氏に反旗を掲げたのがCEO、会長、社長退任の話でしょうね。まさにお家騒動にふさわしい話でした。伊奈啓一郎氏はすごく怒っているのかもしれません。会社の合併って難しいな、というのが私の感想です。

 

合併で大きくなっても、分裂したり、崩壊したりするので、単純に大きくなってもだめなのかもしれません。ただし、効率化、合理化を目指す道の中で世の中の人にプラスのことも提供できるのかもしれません。合併により成功した会社は合併により失敗するのかなとも思いました。

 

ただし、リクシルの商品は優れているのではないかなというのが私の感想です。リクシル従業員の人は一生懸命製品・商品を作って、販売しているのではないでしょうか。経営を正して、正直・素直にがんばっていけば、世界でも誇れる企業になるのではないでしょうか。リクシルはその力を秘めているような気がします。もちろん、私は間違ったりもしますので、あまり信頼しないでください。

2019年6月25日株主総会で委任状争奪戦 2019年6月11日追記

2019年6月11日現在、リクシルの株価は1500円程度ですね。今でも株価が半減の現実は変わってませんが、一応、株価は上向き基調です。5月の日経平均が軟調だったので、その余波を受けていたのでしょうか。やはり安いときに株は買うべきですね。

 

今回、2019年6月25日の株主総会でリクシルでは3つの議案が出ているのですが、会社の取締役、つまり、会社の社長は誰にするか?というものです。1号提案、2号提案はリクシルの会社の希望する次期社長で、2号提案、3号提案がリクシルの株主の希望する次期社長です。

 

リクシルの会社側だと、2代目社長、会長のトステム創業者の息子の潮田氏の意見がそのまま残って結局、何も変わらないような感じがし、リクシルの株式側だと、INAX一族の伊奈啓一郎氏、プロ経営者の瀬戸欣哉氏がメインになって、混乱が長引きそうな感じもします。

 

個人的には、外部から引っ張り込んできたプロ経営者の瀬戸欣哉氏にも問題がありそうな気もします。あくまでコンサルタント的に外部のままで協力していけばよかったのではないかなとも。外部から引っ張り込んでくる経営者は高額な報酬をもらっていることも気になります。

 

LIXILグループ、伊奈啓一郎取締役インタビュー 株主提案信任に自信
経営トップ人事をめぐり混乱が続くLIXIL(リクシル)グループで、母体企業の一つ旧INAX創業家出身の伊奈啓一郎取締役が14日、産経新聞のインタビューに応じた。…

 

問題の事の発端は、海外の会社の買収にあります。その買収が失敗したからこそ、今、リクシルが急に大きな赤字になって、株価が半額になって、株主が怒るという自体になっているわけです。とにかく、赤字を黒字にすることが先決ですね。買収ではなく、地道にコツコツ自力で現地会社を立ち上げたほうが良かったような気がします。急がば回れ、急いては事を仕損じる、です。

株主提案が通り、瀬戸欣哉元CEO復帰で株価が大幅上昇 2019年6月26日追記

リクシル、結論は「瀬戸再任とガバナンス強化」 | 企業経営・会計・制度
「総会が終わったからノーサイド。これからは皆で力をあわせて、この会社をよい方向にしていく」創業家出身の潮田洋一郎・会長兼CEOと、元CEOの瀬戸欣哉氏との間で経営権をめぐる対立が続いていたLIXILグループ。6…

2019年6月25日、リクシルの株主総会で元CEOの瀬戸欣哉氏とINAX系の伊奈啓一郎氏側の提案が通り、瀬戸欣哉氏がLIXILのCEOに復帰するという運びになりました。瀬戸欣哉氏と伊奈啓一郎氏のにこやかな笑顔の写真が印象的です。

 

株主総会に出席した株主の中からは良い株主総会だったとの声も出てきて、一応、場がなんとか収まったという雰囲気もしますが、瀬戸欣哉氏の手腕が問われるのはこれからだと思います。その手腕の結果次第でリクシルの業績も大幅に変わっていくでしょうね。油断できない展開です。

 

個人的には、年間11億円や4億円と言われる瀬戸欣哉氏の報酬はどうなのかなぁ、と思ったりもします。あまりTOPが報酬をもらいすぎるのも会社にとって良くないような気もします。ワンマン企業はワンマンが終わったときに大打撃を受ける例は歴史上いくつもありますし、現在、日産もけっこう大変なことになってますよね。

 

とはいえ、リクシルの株価も前日比で16%以上の大幅高を記録していますので、株主としてもホット一息なのでしょうね。リクシル、国内の売上は順調なので、国内は国内でこのままがんばってもらって、海外の赤字企業をどうするかというところだとは思います。

 

正直なところ、海外展開はなかなか難しいところがあると思います。日本の企業も海外から撤退している例はたくさんあります。時間がかかっても、現地に根付くような地道な努力が必要なのではないかと思います。確かに、日本国内だけでは手詰まりになるところもあるでしょうから。

 

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