アンパンマン作者のやなせたかしの絵本ではない本を読んでみての感想

ぼくは戦争は大きらい

ぼくは戦争は大きらい

アンパンマンの作者で有名なやなせたかしの本です。やなせたかしは昭和15年に召集令状、いわゆる赤紙が届いて、中国に出兵したのですが、その時を中心にしたやなせたかしの戦争の思い出の話です。日本陸軍の様子をうかがいしれて、貴重な話でした。

ぼくは戦争は大きらい

戦争というと、勇壮な話、悲惨な話が入り混じり合って、個人個人で受け止め方が違うとは思います。ですので、できるかぎりいろいろな人の話をまずは聞いてみるのがいいと思います。とはいえ、戦争体験者はどんどん亡くなられていると思うので、本を読んでみるのがいいですね。

ぼくは戦争は大きらい

とはいえ、戦争を経験した人って、戦争の話をしたがらないのも事実ですね。嫌な思い出はもう避けて通りたいというのが本音ではないでしょうか。この本もやなせたかしが亡くなる数ヶ月前にインタビューしたからこそ、できあがった本とも言えます。最後の力を振り絞ったのでしょうか。

 

やなせたかしは2歳年下の弟を戦争で亡くしているのですが、この本に弟の京都帝国大学時代の写真が掲載されていて、私も心を痛めてしまいました。わたしは戦争が大きらいと公言するのもよくわかります。また、やなせたかしの軍隊の生活も理不尽であり、不合理であり、嫌になるのもよくわかります。

ぼくは戦争が大きらい

人間万事が塞翁が馬という言葉がありますが、人間、何が運が良くて、何が運が悪いかはわかりませんね。戦争を生き残ったやなせたかしは戦争中は評価されなかったと思うのですが、平和なときはすばらしい評価を受けたと思うのです。だから、世の中や社会はどうなるかわからないから、とりあえずなんとか生きておこう、という選択肢も重要ではないかなと思ったりもしました。

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絶望の隣は希望です!

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やなせたかしって、詩人だなぁ、とよく思ったりします。短い言葉でドキッと胸に響く言葉をつむいでいるような感じがするからです。難しい言葉でなく、優しい言葉で書き続けているのも好印象を持ちます。この本の中で、一寸先は光、という言葉が出てくるのですが、斎藤一人もやなせたかしに影響を受けたのでしょうか、いい言葉です。

 

この本は、東日本大震災を体験したやなせたかしの最後の奮闘記でしょうか。自身の生い立ちから、過去を振り返ることによりこれからを生きる人達へ力強いメッセージを提言しているような気がします。東日本大震災の奇跡の一本松の話を詳しくしてくれています。個人的にはやなせたかしの青春時代にはぐっと来ました。

 

この本を読んでいて、やなせたかしの父親が詩や文章や絵で大成するという夢を抱いていたことはびっくりしました。親子二代でとてつもなく大きな夢を叶えたのだなと思ったからです。日本各地にアンパンミュージアムってありますよね、日本各地に美術館がある作家なんてなかなかいないですよね。

 

さらにいえば、作者が亡くなったのに、アニメは放映され、グッズは作られ、新作映画も公開され、多くの人からずっと愛されるアンパンマンは偉大です。なぜ、アンパンマンがすごいのかといえば、作者が戦争体験をしていて、強固な哲学を持っているからこそ、骨太のメルヘン漫画が出来上がったのだと思います。

 

やなせたかしの「詩をかく、絵をかく、恥をかく」というのもとてつもない名言だなと思いました。満員電車に乗り込んで、最後まで我慢して、乗り続けるというのも力強いメッセージです。好きなら好きで最後まで頑張り抜くことが必要ですね。他にもいろいろ名言があり、何かに悩んでいる人にはこの本はとてもいい本だと思うので、ぜひ読んでおくといいと思いますよ。

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93歳・現役漫画家。病気だらけをいっそ楽しむ50の長寿法

人間、いつまでも若くはなく、健康であるとも限りません。だからこそ、自分の健康には気をつけるほうがいいです。でも、なかなかできないですよね、そういうものです、私もそうです。ただ、この本を読んでいると、いろいろと思うところはあります。

 

病気でも、気分を明るくもつことが大事だなというのは思います。病気が苦しいのは当然です、その当然の中でどう行動していくかが大事なんだなと。やなせたかしはその点で言って、人格者だなぁ、と思ったりします。

 

アンチエイジングの専門の人の話もありますし、やなせたかしが食べていた料理の詳細が書かれていたり、やなせたかしが飲んでいたサプリメントも紙面に載っていたりします。サプリメントは栄養の塊みたいなものなので、適当に摂るのは健康にもいいでしょうね。食べるものは元気の源ですので、食事に気をつけて、健康に気をつけたいですね。

 

玉ねぎなどの野菜スープで血流が良くなったり、老人のシミがなくなったり、髪の毛が増えたりしたという話は、やっぱり野菜は大事だなぁ、と思ったりしました。野菜を積極的に摂るにはスープにするのがいいですね。生だとなかなか沢山の量を食べることができません。

わたしが正義について語るなら

アンパンマンはいいですよね、私は好きです。アメリカのスーパーマンに触発されて作られたと思うのですが、日本のアンパンマンという対比がとてもいいと思うのです。自分の顔を他者にあげるという自己犠牲があるのですが、その自己犠牲は周りの人を幸せにすることができ、なおかつ、修復可能、復元可能というところがいいです。

 

というのは、顔のアンパンをもらったとしても、もらったあとで、嫌な気分になることはないからです。みんなが幸せになれる世界の構図があるところがいいです。それって、ビジネスでもそうあるべきのような気がします。さらにいえば、アンパンマンの世界では多様性に満ちていて、みんな、生き生きと元気に生きています。最後には、ハッピーエンドの結末は変わらないです。

 

子供の頃、手のひらを太陽に、という歌が好きでした。子供の頃、アンパンマンの紙芝居が好きでした。どちらの作品もやなせたかしによって作られたものです。なぜ、好きなのかは子供の頃はよくわかりませんでした。でも、大人になって、この本を読んでみたら、わかりました。それは、やなせたかしはウソではない正義を語っていたからなのだと。

 

まあね、初恋なんてそんなもので、生きていればあの人もぼくと同年齢ですから、すべては夢みたいなものです。 P55

 

やなせたかしは詩人ですね。美しい世界を歌っています。なぜ、美しい世界を歌っているのかといえば、美しい世界を見ようとしているからです。なぜ、美しい世界を見ようとしているのかといえば、悲しい現実を目の当たりにしてのことでしょう。やなせたかしは弟を太平洋戦争で亡くしているのです。だから、悲しさがある美しさをみんなが評価するのでしょうね。

 

なんの先入観もなく、欲もなく、すべての権威を否定する、純真無垢な魂を持った赤ちゃんは、冷酷無比の批評家です。 P98

 

本の内容は、アンパンマンの作者である、やなせたかしの自伝です。自伝であるがこそ、アンパンマンの誕生やそこに至る経緯が詳細に書かれています。なぜ、アンパンマンが名作なのか、その理由が読んでいると自然にわかります。

 

やなせたかしは、戦争を体験している分だけ、言葉に重みがあります。黙って聞いて、黙って考えさせられる力があります。そこには軽薄で、空虚で、虚偽の世界はありません。体験した人にしかわからないものがあります。

 

愛と勇気だけが友達さ  P123

 

アンパンマンで最も有名なフレーズの1つです。愛と勇気だけが友達なんて、寂しいし、悲しいですよね。でも、それを乗り越えることこそに、正義がある、そんなメッセージがあるのかもしれません。

 

あなたに愛はあるのか、あなたに勇気はあるのか。やなせたかしは歴史に残る日本の詩人ですね。アンパンマンが好きな人にはおすすめの本です。アンパンマンが好きな方は、ぜひ一度読んでみてください。きっと心に残るものがあるのではないでしょうか。

 

コメント

  1. ばやし より:

    ブログランキングからきました。
    やなせたかし大好きです
    子供が、観ている影響で好きになりました