プロ棋士の先崎学が書いたうつ病九段を読んでみての感想

うつ病九段っていう本を読んでみて、うつ病っていうものがどういうものかちょっとわかりました。鬱病とは、脳の病気とこの本の中で書かれていましたが、そうなのかもしれません。脳も体の一部であるので、病気になる可能性はあります。

 

世の有名人とか、うつ病を患っていることも多いじゃないですか。聖徳太子とか、ニュートンとか、芥川龍之介とか、うつ病だった疑いがあるとかなんとか。社会が豊かになればなるほど、こういう病気が出てくる可能性がありますよね。

 

うつ病の厄介なところは、なかなか治らないこと、再発すること、と書かれていましたが、なるほどなぁ、と思ったりも。普通の病気や怪我だと、大概治りますもんね。それと、自分でも確認できますし、他人からみても確認できます。普通の病気や怪我はわかりやすいです。

 

でも、うつ病って、自分からではわからないみたいです。わからないからこそ、鬱病の対処が難しいのですよね。この先崎学氏の周りの人は理解がよくて、わかってあげられたというのが幸いなことだったなと。周りの人の理解があったからこそ、うつ病の病状が短期間で回復したような気もします。

 

よくよく考えてみると、自分の周りの人にもうつ病の人が出るかもしれないじゃないですか。だからこそ、この本を読んで、うつ病を少しでも理解しておくことが周りの人や自分の命を救う手助けになるのではないかなと。心の準備はうつ病の予防になるのではないでしょうか。

 

うつ病を診療する医者は、精神科医ですけど、この仕事もけっこうきついみたいです。というのは、うつ病で思考がネガティブな患者を一日に何十人も診療するかららしいです。人間、マイナスな言葉を大量に浴びせられると、自分もそうなる可能性が高いですよね。下手をすると、心の傷にもなります。

 

それと、この本を読んでいると、プロ棋士の生活はどんな感じなんだろうか、というのもわかったりしました。いやはや、将棋で食べていくというのは、本当にすさまじい才能ですね。将棋は一切手抜きや忖度などがない、ガチのリアルの真剣勝負というのもわかります。本気の勝負だからこそ、将棋っておもしろいのですよね。

 

アマゾンのキンドル版だと、無料お試しもあるようなので、ちょっと読んでみてはどうでしょうか。それと、私は書籍版とマンガ版の両方とも読んでみたのですが、書籍版は文字だらけなので、マンガ版の方が読みやすいので、マンガ版の方がいいような気がします。ただ、書籍版も読みやすかったです。

 

47歳の誕生日の翌日、僕の体に異変が起きた――マンガ『うつ病九段』第1話 | 文春オンライン
第2話は7月14日(日)更新です。マンガ『うつ病九段』は2020年4月24日に単行本と電子版が刊行予定です。
『うつ病九段』精神科医の兄が語る「あの時、先崎学を救うには入院させるしかなかった」 | 文春オンライン
「47歳の誕生日の翌日、私の体に異変が起きた」――うつ病になって将棋を指せなくなり、休場を余儀なくされたプロ棋士の先崎学九段。“うつ”との壮絶な闘いを綴ったベストセラー手記『うつ病九段』が漫画家・河井…

 

文春オンラインにいい記事がありました。無料ですので、ぜひ読んでみてください。うつ病について、たくさんの人の理解が進めば、よりよい治療法も出てくるのではないでしょうか。

 

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