天才 藤井聡太(中村徹、松本博文)を読んでみての感想

将棋

今の将棋ブームは明らかに、藤井聡太竜王が作ったものですね。昔の羽生永世7冠の時代を思い出させるような空気感です。私は小学生の頃とかちょっと将棋をしてたのですが、ちょうど良い対戦相手がいないので、テレビゲームの方に走っていました。で、今になって、再び将棋をやってます。

 

この本は2017年、今から5年前に出版されているのですが、今から見返してみると、なんともかんともなところがあります。2022年12月26日現在、既に藤井竜王は5冠になっていますし、名人戦・棋王戦の挑戦者に向かって、ひた走りしているところです。渡辺名人あやうしですね。

 

このとき、渡辺名人は藤井聡太竜王のことを、3割30本の新人打者と例えていましたけど、2022年の現段階では、3割5分50本の打者ぐらいかもしれませんね。やばいですねー、名人と棋王を獲得したら、確実に藤井時代が当分の間続くような気がします。

 

それにしても、公式戦デビューから29連勝とは半端ないですね。基本的に将棋って、同じくらいの実力なら、勝率は5割じゃないですか。だから、同じ実力同士で29連勝する確率には、0.5の29乗の確率なわけですよ。そんな天文学的確率は現実に起こるのはありえないわけで。

 

ということは、対局時に圧倒的に藤井聡太竜王の方が勝つ確率が高かったはずです。そうじゃないと、確率的にありえないわけですから。で、そのことを示した数値がレーティングなのですよね。誰か、親切な将棋マニアの人が日夜データを更新してくれています。ありがとうございます。

 

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将棋のデータベースサイトです。数値で棋士の強さを測るレーティングや、各棋士の詳細な成績など、将棋ファン必見の情報を沢山お届けします。

 

まぁ、圧倒的に、藤井聡太竜王がレーティング1位ですね、2022年12月26日現在。レーティング2070ですか。二位の永瀬王座をレートを150以上突き放していますね。レーティングは勝てば上がるし、負ければ下がるというのが基本的な仕組みです。

 

羽生九段は、すごい人が現れたなと事の自体を深刻に受け取っていますが、渡辺名人は、事の重大さにあまり気づいていないかのような楽観論みたいなところがあって、今読んでみると、おもしろいです。さて、これからどうなっていくのでしょうね。

 

AI将棋によって、穴熊が少なくなって、桂馬がぴょんぴょん跳びだして、バランス形の将棋になってきましたが、この先はどうなるんでしょうね。江戸時代は美濃囲いさえなかったそうですし、新戦法や新しい囲いが出てくるのでしょうか。

 

あと、やっぱり、中学生の間にプロデビューできるような天才じゃないとダメなのかなとかも思ったりします。プロ編入試験を受けているアマチュアの小山さんもどうなのでしょうか。よくわからないですね、将棋は。でも、そこがおもしろいところなのかもしれません。

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